ある事がきっかけで薄毛の対策を始める
私は30歳を過ぎた辺りから、頭頂部が薄くなり始めました。そこで何とか薄毛を回避しようと、市販の育毛剤をあれこれ手を出してみたのです。同時にシャンプーを気遣う等、自分で出来る範囲で努力をしたつもりですが薄毛は改善出来ませんでした。
それ所か薄毛は進行してしまい、頭頂部がカッパの様な状態になってしまったのです。そこまで行くともう抵抗しても仕方がないと、薄毛の自分を受け入れて育毛剤の使用を止めてしまったのです。
そのまましばらくは薄毛の自分を受け入れて、過ごしていました。所がそんな時に、中学時代の同窓会の案内が届いたのです。大学進学で地元を離れて以降、旧友達とは疎遠になっていたので久し振りに会いたいという気持ちがありました。
薄毛の対策にパウダーと帽子を併用
ですが同時に薄毛になって禿げた状態の自分を、旧友達に晒すのは恥ずかしいという気持ちも強くあったのです。そこで同窓会に参加しようか散々迷いましたが、数時間程度なら何とかなると考え出席する事にしました。
もっとも薄毛の改善は既に諦めていた私は、数時間だけ薄毛を誤魔化す方法を思案したのです。そうして私が思い付いた対策が、薄毛の部分に黒いパウダーを振りかける事でした。
インターネット上にはそういったパウダーが色々と販売されているので、それで上手く誤魔化せるのではないかと考えました。ただしパウダーだけに頼るのは不安だったので、当日は帽子を被って出掛ける事にしたのです。
この2つの対策法を講じれば同窓会が行われている数時間位は、余裕で薄毛を誤魔化し切れると確信していました。なので同窓会の当日はパウダーを振りかけた上でスプレーでしっかり固めて、綺麗に薄毛の部分を隠しました。
その上で帽子を被り、ばっちり薄毛対策を施した上で意気揚々と同窓会に出掛けたのです。同窓会の前半は特に問題なく、旧友達と昔話をしながら和気藹々な雰囲気で過ごしていました。
パウダーと帽子での薄毛対策に思わぬ落とし穴
所がずっと帽子を被っていたお陰で、中が蒸れて痒くなって来たので私は思い切って脱ぐ事にしたのです。そして帽子を脱いだ瞬間に、汗がたらりと落ちて来るのを感じました。
同時に話をしていた旧友が苦笑いを浮かべて、何か汗が黒いぞ、と伝えて来たのです。思い当たる節がありまくりの私は反射的に手で、頭頂部を触れてみました。すると案の定、汗によってスプレーで固めた効果がなくなっており、パウダーが汗と一緒に垂れ始めていました。
瞬時に薄毛を誤魔化すのに失敗したと悟った私は、もう開き直るしかありません。そこでトイレに行き、綺麗にパウダーを洗い流した上で、薄毛キャラとして残りの時間を過ごしました。いざ開き直ってみると、変に誤魔化そうとするよりも気が楽に感じらたのは意外でした。