私は子供の時はいつも周りから「黒くてとても髪が多いね」と言われ、髪が多いことを気にするような子供でした。父も祖父も髪は多く、私は髪の多い家系なんだと思っていました。
高校を卒業し働き始め、趣味でサーフィンを始めました。その頃はサーフィンにはまって、週に3回ほど海へ出かけました。当時のサーファーといえば茶髪にパーマのロン毛が主流で、私も例にもれず、茶髪にパーマのロン毛にしていました。
出勤前から海に行き、サーフィンをしてから出勤する毎日が続き、体は日焼けで真っ黒で、暗闇にいたら見えないとよく言われました。
また髪も、サーフィンをしてからは水で流すぐらいで、そのまま出勤していたので、ばさばさで傷みがひどく、また日焼けも影響していたと思います、指は全く通らないような髪の毛になっていました。
私は髪の多い家系で薄毛になるなんて全く思っていなかったので、このような髪には最悪の環境で10代後半から20代半ばを送りました。
そして20代半ばになってきたころ、サーフィンを卒業し、黒髪のショートヘアーに戻しました。その頃も特に薄毛ということはなかったのですが、髪がとても抜けるような気がしていました。
でも、「今は散髪したすぐ後だから抜けやすいんだろう」「髪が少し伸びてきたから、長い髪だから抜けやすいんだろう」といいように解釈していました。でも、髪が短い時期も、長くなってきた時期もずっと抜けるので、少しは気にしていました。
その頃は朝洗面所で髪のセットをすると髪が10本以上抜けており、毎回、抜け毛の掃除をするようになっていました。
30前になり、なんとなく髪が薄いのが気になり始め、散髪に行ったときに、美容室の店員にそれとなく自分の髪について聞いてみました。すると、「薄毛っていうか、頭頂部はもうすでにハゲてきてますよ。」と半分笑いながら言われてしまいました。
自分の中では薄毛なんてなるわけがないと思っていたので、今の髪の状態がすでにハゲていると笑われながら言われたことに、大きなショックを受けました。
それからは、シャンプーは育毛成分の入ったものを使い、育毛剤も使うようにし、髪に良い食べ物を食べたり、髪に悪いようなことはしないように気をつけるようになりました。
現在、30代後半になりましたが、髪の状態は30代前半頃とあまり変わらず、何とか周りにはハゲがばれないような状態で生活しています。今の生活を続けて、何とか今の状態が維持できるようにと必死に生活しています。
ちなみに、すでにハゲていると笑った店員のいる美容室は、それ以降一回も行っていません…。