私は40歳の会社員。35歳を過ぎた頃から、髪のボリュームがなくなり始め、髪の具合によっては、頭皮が見えてしまうこともありました。
私の両親の家系は、特に薄毛が多いということもなく、むしろ白髪頭ばかりの家系。私自身、それまで髪の心配をしたことはありませんでした。
35歳といえば、会社の体制が大きく変わり、こなすべき仕事が激増した頃でした。食事の時間すらまともに取れず、おにぎりやサンドウィッチといった仕事をしながら食べられるものをコーヒーで流し込むような食事の連続だったのです。
ゆっくり食べられるのが夕食だったので、時間を気にせず脂っこく大量の食事を取ることで、ストレスを発散していました。精神的にも肉体的にも強いストレスを感じていた頃です。
自分なりにボリュームダウンの原因を探ってみると、明らかに髪の毛が細くなっていることに気づいたのです。その原因をネットで検索すると、ストレスや偏った食事、運動不足が原因ではないかと考えられました。
まだ40歳前で独身でしたし、このままハゲてしまうのはマズイと思い、薄毛対策を行うことに決めたのです。まず食生活を中心とした生活改善を行い、それでダメならAGA治療に通うことを考えていました。
私がやったのは、早朝マラソン。もともとマラソンには興味があったのですが、これを機に始めてみることにしました。初めはあまり長い距離を走ることができませんでしたが、徐々に長く走れるようになりました。
また走っている間は、思索に耽(ふけ)る事ができ、仕事の段取りや悩みに対する良いアイデアを思いつくことができ、仕事面でも良い影響がありました。何より走った後は、気分が良く、健康的にストレスを発散できました。
また、マラソン後にシャワーを浴びていたのですが、睡眠時にかいた汗を一緒に流し、頭皮をきれいにする習慣が身に付きました。更に同時期に、美容室でススメられた石鹸シャンプーを使い始めました。洗い流す時間が長くなりましたが、経験したことがないくらいにスッキリするので、やみつきになりました。
マラソンでは少しでも速く走れるようになりたかったので、体重管理に注意を払うようになり、自然と暴飲暴食を控えるようになりました。そんな生活を2年近く続けていると、髪も元の太さに戻り、ボリュームも回復したのです。
周りから植毛やAGA治療を疑われるくらいの改善ぶりでした。薄毛には遺伝が大きな要素となりますが、生活習慣も大事だと実感しました。AGA治療まで考えていましたが、生活習慣の改善で納得のいく状態まで改善できたのは、マラソンのおかげです。