母の毛質を持って生まれた自分は、自然とウエーブがかかり、わずかに茶色をがかった髪をしていました。高校のころ、その自慢の髪を見て、何を思ったか同級生がお前は毛が薄いので早く禿るぞと言いました。
その時は、そんなことはないぞと言い返しはしたものの、母も年齢を重ねてくると、だんだん毛が細くなり、「髪のボリュームが無くなってきたな、自分もそうなっていくのかな」と漫然に思っていました。
時は過ぎ、中年になると禿はしないものの、やはり、母と同様に髪が薄くなり、後ろから見ると頭頂部が薄くなっているようです。水泳や風呂の時は濡れると頼りなげですし、薄明りの素敵なBARなどでははっきりと地肌が見えるようになりました。
これはまずい。何としなくてはいけない!と男の見栄がこころの中で疼きます。高校の同級生の言葉も悪魔のように思い出されてきます。
なにか対策をとらなくてはと、まずは、テレビのCMでおなじみだった養毛剤をかなと。当時はリアップが主流で、(発売当初で、有効成分も現在と違い薄かったと思います。)
何となく恥ずかしい気持ちをおさえて、薬局の薬剤師さんに相談してリアップを購入し、2年ほどつけてみました。とても残念なことに、毛は太くなったような気はしていましたが、はっきりとした増毛の効果を感じることはありませんでした。
高価だったことも影響したと思いますが、だんだんつける頻度が遠のいて、そのうちにやめてしまいました。それでもその後も、シャンプーだけは気を使っていました。
時がたつにつれ、禿はしないものの、何事もなかったように、さらに毛は細くなっていきました。現在は、リアップも有効成分が倍増し販売されています。また、新たな強力な養毛剤も出ているようです。
現在では、自分の頭の上は風が吹くと頼りなくたなびく状況ですが、細くなりつつもまだ頑張ってくれています。ただ、どうしようもない状態も近いようです。
大切にしよう!自分のtoothと自分のhair! 現在では、当時とは違い、早めの対策がかなり有効な場合も多いと思います。