自家製の薬酒を育毛剤として使った話
私は、二十代の頃から薄毛になりかかってきて、非常に悩んできました。今になってこそ、自分の薄毛対策は最適であると言えますが、当時は根拠のない育毛法などを試し、失敗したことも多々ありました。
失敗談の一つは、育毛剤としての「薬酒」作りですね。これは、もちろん飲む物ではなく、頭皮に塗ってマッサージをするための物。確かTVの健康番組で、「みかんの皮が髪に良い」と特集していたことがきっかけだったと思います。
早速、スーパーで山ほどみかんを買ってきて、その皮を35度のホワイトリカーに漬け込みました。しばらく(1ヶ月以上)漬け込んでおくと、オレンジ色の薬酒ができあがりましたので、それを100円均一のスプレーボトルに入れて、洗髪後に頭皮によく吹きかけました。
その後30分位かけて丹念にマッサージ。毎日それを繰り返しました。そして、効果の程は・・・全くでませんでした。むしろ、アルコールで頭皮に赤みがさし(敏感肌なので)、日中も頭が痒かったので、絶対に良くない育毛剤だった、と今になって思い出します。あのまま使い続けていたら、薄毛化の進行が早まっていたことでしょう・・・。
固形石鹸とお酢で洗髪していた話
薄毛対策の失敗談、二つ目は、書籍を参考にして石鹸シャンプーに切り替えたことです。薄毛の進行に焦っていた20代、私は、シャンプーに原因があるのではないか、と睨んでいました。
当時は、シャンプー時の抜け毛が、尋常ではないように感じられておりました。また、シャンプーをする度に、頭皮が痒くなっていました。絶対にシャンプーが良くない。自分の薄毛化を加速させている。、そう考えていました。
そこで、(ネットはあまり普及していない時代だったので)育毛についての書籍を何冊か読んでいると、興味深い本を発見しました。その本に書いてあることは、「(固形)石鹸で洗髪すると、頭皮が健康になる」という内容でした。
本の著者は、それを実践して、健康な髪を取り戻したようでした。私は、それにならって、固形石鹸をよく泡立てて洗髪をするようになりました。
洗髪後は、当然髪がキシキシに固まって、指が通りません。無理に指を通そうとすれば、髪が抜けます。
そのキシキシ対策に書籍で提唱されていたことは「お酢をリンス代わりにする」、ということで、確かにお酢で髪のキシキシが若干治まりました。これは、石鹸のアルカリ性をお酢の酸性で中和する、ということで、それだけはどうやら理にかなっているようでした。
しかし、それを続けていて、頭皮や髪が健康になったのかと言うと・・・そんなことはありませんでした。逆に、頭皮がむけてヒリヒリする。抜け毛が増える。そんなトラブルが続きました。
「リバウンドでフケが増えるが、次第にそれは治まる」ということも信じていたのですが、フケすらも治まりません。そもそも、頭皮を急にアルカリ性や酸性にさらす、ということは今では頭皮の健康にとって危険なこととしか思えません。
あのまま実践を続けていたら、絶対にハゲていたに違いありません・・・。
ボサボサ、キシキシ、の汚らしい髪のまま・・・。
洗浄力の高いシャンプーを試した話
薄毛対策の失敗談、3つ目は、「皮脂を強力に洗い落とす!」ことをうたっている男性用シャンプーに手を出したことです。自然志向の固形石鹸で失敗してから、当時はその逆について考えました。
TVでも「毛穴に皮脂がつまっていると、抜け毛の原因となる!」と盛んに報じられていた時期なので、私もそれに煽られ、抜け毛の原因を「皮脂」だと断定したのです。
こういうシャンプーに限って安価なので、それを何種類も試しましたが、どのシャンプーにも言えることは「逆に皮脂が増える」ということ。その手のシャンプーを使用していて気づくことは、朝洗髪しても、夕方頃にはもう頭髪が皮脂で湿っている、ということでした。
夕方頃になると、ヘアスタイルが「ぬとっ・・・」という感じにつぶれて、何となく汚らしい風貌になってしまうのです。また、頭皮が痒い、抜け毛が多い、ということも常に感じていました。
そこで、低刺激シャンプーの代表ともいえる「ベビーシャンプー」に乗り換えたところ、頭皮の痒みは次第に治まっていきました。洗浄力が高く、刺激の強いシャンプーは、薄毛対策にはNGだということがよく分かりました。