薄毛改善のための生活習慣1 早寝早起きは薄毛にも効果的
薄毛になる原因は人それぞれでストレスや食生活といった改善できることもあれば、体質や遺伝といった要因もあるので、この方法こそが薄毛対策の決定版といったものは無いのかもしれません。
ですが、薄毛の発症や進行には生活習慣が関わっていることはよく知られています。私はこれまで何度も円形脱毛症を発症し、薄くなっては改善してということを経験してきました。自身の経験で薄毛を改善する上で大切だと思ったのは「生活リズム」「食生活」「運動」といった生活習慣にまつわる三つの要素です。
これらはどんなことにも共通している要素ですが、薄毛の対策となるとどうしても頭皮マッサージや薬用シャンプーの使用、育毛剤といった方法に走りがちです。しかしそれらの効き目を良くするためにはまず、生活習慣を見直し体質の改善に努める必要があります。
そのためにもまずは早寝早起きの習慣が必要となります。社会人になるとなかなか決まった時間に寝起きすることができないかもしれませんが、髪の毛の発育にも成長ホルモンが必要と言われています。子どもの頃、夜ふかしばかりしていると背が伸びないとよく言われましたが、それは髪の毛にとっても同じことです。
22時から翌2時までの4時間が髪の毛が最も成長する時間と言われていますが、その時間帯にきちんと睡眠ができていなければ、せっかく食事や医薬部外品で吸収した成分も意味がないということです。
薄毛改善のための生活習慣2 髪の毛に望ましい栄養素を摂取する
髪の毛も体の一部である以上、偏った食生活をしていると悪影響を及ぼすことは言うまでもありません。逆に言うと、髪の毛にとって望ましい食生活を心がけることで薄毛改善に効果がある可能性もあるということです。
よく、ワカメに代表される海藻類を食べると良いと聞きますが、それらは医学的根拠のないことだと否定されています。もちろんミネラルを摂取することは望ましいのですが、それだけでは効果がありません。
髪の毛を構成する成分の殆どはアミノ酸です。しかし我々の体内ではアミノ酸を生成することができません。つまりタンパク質を含む食事をし、体外から取り入れることが必要になってきます。そのほかにはタンパク質の吸収や、栄養を髪の毛まで届けるため血行を改善する助けとなるビタミン類の摂取も欠かせません。
これらは基本中の基本ですが、私が実際に試して人にも勧めているのはイソフラボン(大豆製品)とカプサイシン(唐辛子)の組み合わせです。
大豆製品に含まれるイソフラボンというのは、髪の毛の発育や成長に関わるエストロゲンという女性ホルモンに似た働きをします。
そしてカプサイシンには血行を促進する非常に強い働きがあります。辛いものを食べた時に全身の毛穴が開き、汗が吹き出るような経験をしたことがあるでしょうか。それこそがカプサイシンの働きで、人体の末端である髪の毛までしっかりと栄養を届けてくれる助けとなります。
私が円形脱毛症で薄毛に悩んでいた頃は、毎日豆腐一丁に輪切り唐辛子をのせて食べていました。忙しい時は調整豆乳飲料でも代用できますが、摂取のしすぎは逆に体の不調を招く可能性がありますので、一度に大量摂取することは避けましょう。
薄毛改善のための生活習慣3 運動をすることで代謝を促進
そもそも、どうして薄毛になってしまうのかというと、なんらかの影響で頭皮の柔軟性が損なわれてしまい、血行が悪くなってしまうことが原因と言われています。
頭皮の血行が悪くなると髪の毛に有効な成分が行き届かない、老廃物がきちんと排出されないといった悪影響を及ぼします。前項でカプサイシンについて記述した際にも書きましたが、血行が良くなければ髪の毛に栄養が届きません。どれだけ栄養を摂取しても、意味がないということです。
では、どうすれば手っ取り早く血行を改善することができるかというと、体の代謝を良くすること、つまり運動をするということです。
面倒だという意見は論外として、運動というと道具を準備したりジムに通ったりと、何かとお金が掛かりそうで億劫に思いがちではないでしょうか。ですが、代謝を促進するための運動でしたら、ほぼお金が掛かりません。
周知の通り有酸素運動は薄毛改善に効果があると言われています。別に健康器具を購入しなくても、ジムに通わなくても、近所をウォーキングしたりジョギングしたりする程度で十分です。大切なのは体質を改善するために長く続けることなので、特別お金をかける必要は一切ありません。
また、運動をして汗をかくことで、汗と一緒に老廃物を排出することができますし、薄毛の原因とも言われるジヒドロテストステロンという物質も汗と一緒に排出できると言われています。他にも心肺機能の向上、ダイエットといった効果も期待できるため、薄毛予防以外にも嬉しい効果があります。
私はここまで記述した方法で薄毛を改善してきました。早寝早起きをする、毎日豆腐と唐辛子を食べる、ジョギングやランニングをするといったことで体質を改善し、頭皮や毛髪にとって理想的な生活を心がけました。これらは現在も継続しており、薄毛予防になっているのかここ数年は円形脱毛症を発症していません。
薄毛の対策や予防としてすぐに薬用シャンプーや育毛剤に手を出すのではなく、まずは自身の生活を見直し、体質を改善することを強くお勧めします。