私は40代、男性、会社員です。私の薄毛はそれこそ大学生の頃まで遡ります。私はもともと髪の毛は濃い方ではなかったんですね。けれども結婚をして、そして30代を過ぎると、私の頭は薄毛というよりもう「ハゲてきている?」という感じになってしまいました。
私には子供が一人います。けれども私は仕事の関係で、それまで一度も運動会とか授業参観などに出たことがありませんでした。子供が2年生の時、なんとか仕事に区切りを付ける事が出来たので、初めて学校で行われる授業参観に出席する予定でいたのです。
私が授業参観に出ると伝えたら、子供はどれだけ喜んでくれるだろう?と、私は勝手ながらそんな風に想像をしていました。けれど、子供は私が授業参観に出席すると知ると、なぜか戸惑っています。
「本当に来るの?」とか、「他の子のお父さんは誰も来ないよ」と、どこか私を授業参観に来させまいとする雰囲気が漂っていたのでした。その理由は実際、授業参観に参加して知る所となったのです。
子供の教室に入って後ろで立っていると、教室中の子供たちは後ろを振り向き、そして私の方を見て、みんなクスクスと笑っているのです。私はすぐに子供たちが笑っている理由がわかりました。
そうです、私の薄毛を見て子供たちは笑っているのです。私は薄毛のせいで見た目もかなり老けて見えるのです。ですから子供たちは教室の中で、他のお父さん達に比べて薄毛で老けて見える私のことを笑っていたのです。
授業が始まってからも、子供達はチラチラと私を見て笑っています。その様子を見て、私の子供は下を向いてうつむいてしまいました。あまりにも子供達がクスクスと笑っているので、先生が突然、怒り出したのです。
すると一人の子供が「だってなんかちびまる子ちゃんのおじいじゃんが来てるんだもん!」と大きな声で叫びました。私は授業参観中に突然、名指しをされたようで本当に驚きました。
その瞬間、他の父兄の方からは失笑が湧き、中には私の方を見て、何か申し訳なさそうに笑っている人もいます。そんな状況になってしまい、先生はどう収拾をしたら良いか迷ってしまい、あたふたしていました。
すると私の子供は、大声で泣き出してしまったのです。もうこうなると私もどうして良いか分かりません。教室はいろんな感情が入り混じり、修羅場そのものになってしまいました。
家に帰ってから、しばらくは子供と口をきけませんでしたね。それからです。私は真剣に薄毛対策に取り掛かろうと思ったのは。今では薄毛対策もあって私の頭は以前とは見違えるようになりました。昔でしたら私の子供は一緒に歩きたがらなかったのですが、今ではそんな事もありません。もっと早く薄毛対策はしておくべきでしたね。