私は家計的にもいわゆる薄毛の家計だ。父も、祖父も、弟達も、皆ある程度人生を進んだところで髪の毛を極度に失い始める。
私のそれは10代の初めの頃、おそらく中学生に入った頃から始まってしまった。小学生の頃から薄毛ネタで内心ヒヤヒヤ過ごしてきた私は、若くしてかなり”まずい”状態になっていた。
母に相談し、まだ防げるかもしれないからと、まず日常的にできる事としてシャンプーの仕方を変えてみた。洗剤を出しすぎず、多少お湯で溶いたシャンプーで柔らかくマッサージをしながら洗髪し、流す時にはしっかりと洗剤が残らないように丁寧に洗い流した。
ドライヤーで乾かす際は、しっかりとタオルを使って拭き取り、それからドライヤーをかけた。最近では高性能のマイナスイオン搭載ドライヤーなど頭皮にも優しいドライヤーが出ているが、当時はそんな素晴らしいものはなかった。
お風呂を出てからは頭皮をマッサージして、できる限り皮膚の状態を柔らかく保つようにした。まだ若かったためか、努力が実り、抜け毛も少なくなり、私はなんとか20台を中頃まで薄毛の危機を感じずに過ごしてこれた。
日常的には先に述べたような丁寧なシャンプーや、あまりコンディショナーを付け過ぎないように気を付けてきた。また、整髪料を使わないようにし、帽子も被らず日常的に危機を作らないように努力はしてきたつもりだ。
現在は、シャンプーも薄毛対策用のものを使うようにしている。髪を乾かす際は同じメーカーの薄毛、抜け毛対策用スプレーを半乾き状態で刷り込み、その後にしっかりとドライヤーをするなど手間を惜しんでいない。
確信はないが、「薄毛は現在、科学で対応できるレベルになっているのかもしれない」という期待すら持って、今ではこの題材で格闘、研究を惜しみなく楽しんでいきている。遺伝だと諦めず、とりあえずなんでもやってみる工夫は必要だと感じている。